【Houdini16.5基礎編】 オーバービュー


今回の記事はHoudini16.5基礎編についての概要とHoudiniの学習版の紹介となります。

 映画、テレビ、ビデオゲーム、VRなどにおける3Dアニメーションや映画のVFXクリエイターになるためには、技術とクリエイティブスキルとの組み合わせが必要です。 Houdiniは、コンセプトから仕上げに至るまで、皆様のプロジェクトの研究や制作、修正する際に、これらの世界を結びつける完璧なツールです。

 Houdiniには、CGコンテンツを生成するために設計されたさまざまなツールがあります。Houdiniはノードベースのプロシージャルワークフローを採用しており、処理の一つ一つを分かりやすく、独立して明示的に設定するような仕組みになっています。各個の処理が独立したひとつのノードになっていることで様々なショットの指示や、複数の繰り返しを必要とする場合にも柔軟に対応が容易になり、結果的に短期間で要求に答えられる瞬発力を手に入れることが出来ます。 皆様がHoudiniを学ぶにつれて、Houdiniのノードとネットワークの扱いや振る舞いを理解することは、これからの皆様の未来にとって、とても重要な一歩となるでしょう。

 

基礎編について

 基礎編は、Houdiniに関する一般的な情報についての紹介になります。1回読んだだけではすべてを理解することは難しいかもしれませんが、この章はHoudiniの本質についての理解を進める上で必要になるものです。

 すでに他の3Dソフトウェアを利用されている方は、Houdiniの学習は既存スキルの移転となります。既存ソフトウェアのどの機能がHoudiniのどの機能にあたるのか考えながら学ぶとよいでしょう。まずはHoudini、特にプロシージャルの性質を利用するためにノードとネットワークをどのように使用するのかについてご紹介します。

 3DやCGを初めてお使いの方は、 この資料は既にCGの基本的な知識を持っていることを前提としていますので、CGの一般的な知識に関してはこの資料では解説を省くことをご了承ください。しかしHoudiniは、Houdiniだけでなく他の3Dソフトウェアの中で実際にどういう処理が起こっているのかを理解するのに役立ちます。CGに関する知識を有していなくてもHoudiniを覚えることで自然とCGに関する知識を覚えることができるかと思います。

 この資料でHoudiniの基礎を終えたら、SideFX.comのサイトにあるチュートリアル、レッスンを見てみてください。皆様がこれからHoudiniスキルを構築するにおいて、役立つ情報や素材がたくさんあるはずです。

 

無料の学習版のダウンロード

 Houdiniには、個人での学習に使える無料の学習版(Apprentice)があります。

 Houdini Apprenticeエディションでは、Houdiniのすべての機能に自由にアクセスできますが、レンダリングサイズやユーザーインターフェイス、レンダーウォーターマークなどの制限があります。Houdini Apprenticeは、SideFX Webサイトからダウンロードできます。また、このサイトでは、定期的に最新版を入手することもできます。

 

Houdini indie

 Apprenticeの機能制限を超えて使用したい場合は、Houdini Indieという、Apprenticeで発生する透かし(レンダーウォーターマーク)がなく、最大4K x 4Kのレンダリング解像度と、Houdiniの商用利用(100,000米ドル未満)がついてくるバージョンも存在します。

 Indieプログラムは、Houdiniをパーソナルプロジェクトやインディーズゲームの開発に役立てるツールです。 詳細については、SideFXサイトの該当ページを参照してください。