Positionパス等の使われ方


こんにちは。篠島です。前回はPosition、Z-Depth、ノーマルパスをレンダリングしました。Positionパスなんて何に使うんだ?と思う人もいるかもしれませんので、今回はHoudiniから話がそれますがNukeで簡単にそれぞれのパスの使い方を説明します。残念ながらHoudini内のCOPネットワークでは複雑なコンポジットはまだできません・・・。

今回のサンプルファイルです。Nukeファイルが入っています。Nukeを持っていない人は是非とも非商用版を入れて遊んでみましょう。
pass2_comp.zip

 

前回レンダリングしたオリジナルの結果が下のとおりです。
しまった・・・、キーライトだけでフィルライトを作り忘れた!
という場合でもPositionパスとノーマルパスによって簡単なライティングが出来ます。

original

Nukeで下のようにノードを組み、ReLightでライティングをします。ついでにZ-DepthによるFogも追加しています。

nuke

ReLightノードでPositionパスとノーマルパスを指定します。

nuke2

そしてライトの位置を調整してみたのが下の結果です。
これをオリジナルの画像に合成すると見事にフィルライトがかかりました。

relight mergeFill

 

そしてZ-Depthをカラコレして下のようなグラデーションにします。そして重ねてFogが作れます。
Z-Depthは他にもブラーのマスクにして被写界震度を表現できたりもします。

fog final