DOP基礎2 データの流れ


こんにちは篠島です。前回に引き続きDOPの説明です。今回はDOPのデータの構造がどのようになっているかを見ていきたいと思います。

 

 

まず最初に、Houdiniのデスクトップの記事でも書きましたが、Geometry Spreadsheetを常に表示するようにしましょう。Geometry Spreadsheet無しでHoudiniを使っていると、裏でどのデータが作られ使われているのかというのが全く分かりません。例えば前回はShelfツールから簡単にリジッドボディを作りました。Geometry SpreadsheetビューでRBD Objectノードが実際にデータとしてあるのがわかるかと思います。DOP内でのGeometry Spreadsheetはいろんな情報がごちゃごちゃしていて見ても分からないと思われるかもしれませんが、データの構造が分かればどこを見ればいいのかが分かってくると思います。

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例えば、DOPのデータの流れは下のようになります。まず最初にデータを入れる入れ物があります。これに色んなノードによってデータを追加していきます。このデータはジオメトリであったり、フォースだったり、コンストレイントだったりします。また自分のカスタムデータを追加することもできます。そしてそのデータを元にそれぞれのソルバーが色んな処理をするわけです。

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試しにRBD Objectノードの内部に潜り込んでノードがどうなっているのかを見てみると、最初にEmpty Objectがあり、それに色んなノードが繋がっているのが確認できます。全てのDOPオブジェクトはEmpty Objectから始まっています。そしてどんなDOPオブジェクトにするのかによってそれぞれ異なるデータが追加されるのです。POP Objectノードや、FLIP Objectノードも同様にEmpty Objectが必ず一番最初にあり、そこにデータを追加していっています。

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例えば、オブジェクトが何もない時のDOPGeometry Spreadsheetを見てみると、Affector MatrixとRelationshipsのデータしかありません。最初の画像に比べて大分スッキリしているのが分かります。Empty Objectを作ると、データツリーが少し増えるのが確認できます。

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