DOP基礎 10 運動方程式


どうも篠島です。前回はベクトルについて説明してきましたが、今回は物理の超基礎を説明したいと思います。主にForceやVelocityなど。

 

物理の教科書を開くと下のような公式を目にします。

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式を変形して 加速度を求めると下のようになります。これはフォースを質量で割った物が加速度になるという事です。

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また質量が1の場合は分母が1となり、下の式の様になります。これはフォースと加速度が等しいことを意味します。パーティクルなどは特に指定しない限りデフォルトで質量は1になっています。

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これらがDOPにどの様に関係するかというと、フォースから加速度を求め、速さに加速度を足したものが最終的な速さになり、現在の位置に速さを足したものが新らしい位置となります。

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ここで注意しなければならないのが速さの単位は m/s (メートル毎秒)で、加速度の単位は m/s²(メートル毎秒毎秒)です。これだけ見ると、VEXなどで直に @P = @v; としてしまいがちですが、これだとメートル毎フレームになってしまいます。

例えば速さが2 m/sだとすると、1秒毎に2 m進むのであって、毎フレーム2 m進むのではありません。なので速さをフレームレートで割る必要があります。同様に加速度が2 m/s²だとすると、1秒後に2 m/s加速するのであって毎フレーム2 m/s加速するわけではありません。なので同様にフレームレートで割る必要があります。

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すると最終的にVOPやVEXで処理する時に下のようになります。

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