H16新機能 ブーリアン2


どうも篠島です。前回に引き続き Boolean SOP の説明です。今回はブーリアンの custom モードについて説明します。

 

今回のサンプルファイルです。
boolean.zip

ブーリアンの Operation を Custom にすると複雑な設定画面が出てきて何が何だか最初は良くわからないと思います・・・。 Depthってなんなんだ・・・と。ちなみにインプット1に繋いだジオメトリが A で、インプット2に繋がれたジオメトリが B です。

 

Depth はジオメトリが複数重なっている時の階層を表すもので、下のようにBoxのサイズを変えて4つ作って一つのジオメトリを作っています。この時、階層は下のようになります。一番外側のジオメトリから内側の一番近いジオメトリの階層が1。その次が2・・・という言うようになります。そしてオブジェクトの外側の階層は0、-1 など 0 以下の数字で表せます。

 

例えば、A Depth Min/Max を 1 と 2 に設定すると、下の図の用に階層が1~2までの部分だけが処理されることになり、階層で指定した以外の部分、一番内側のBoxは排除されます。下のプレビューは分かりやすいように Clip SOP によってオブジェクトの断面を表示しています。

 

次にインプット2にも同じジオメトリの位置が違う物をを繋げてみます。A と B のDepth Min/Max を 1 と 2 に指定します。すると、下の図のように色を付けた部分のジオメトリだけがブーリアン計算されます。緑色がA、ピンクが B です。Customモードにするとオブジェクトが交差される部分を出力します。

 

Customモードは交差した部分を出力しますが、 Min/Max をうまく使うことでマイナスのようにも使うことが出来ます。A の Min/Max を 0 以下にすることでオブジェクト外側を処理するようにします。そして B は普通にオブジェクトの内側を処理します。すると、下図のように A が処理される部分は緑で示したように、オブジェクトの外側になります。これと、B との交差してる部分を取り出すので、結果として B – A の様な計算結果になりました。

 

 

このように Custom モードでブーリアンをするとかなり細かい指定をすることが出来ますが、使用する場面はかなり限られてくると思います。