H16 新機能 Ocean 1


こんにちは、篠島です。H16でOceanツールが新しくなり非常に使い勝手が良くなったので、どんなところが変わったのかを説明します。

 

Ocean Spectrum ノードで波形の情報を作るのですが、今まではマップを連番で書き出してレンダリング時にディスプレイスメントマップとして使っていました。ですが、H16からは Ocean Spectrum はフーリエ変換を使った計算式をそのまま出力しているので、bgeo ファイルを一つだけ書き出せばたった1つのファイルから好きなフレームでの波形の情報を読み出すことができるようになりました。

 

Ocean ツールを使って作成される ocean_surface ノードの内部に、save_spectra という名前の ROP Output Driver ノードがあるので、そこから1フレームを書き出すだけです。デフォルトで1枚だけ書き出すように設定されています。

 

そして /mat 階層に自動的にシェーダーも作られていて、作成した Ocean用のbgeoファイルを元にディスプレイスしてくれます。シェーダーに Time パラメーターが追加されて好きな時間での波形を1つのbgeoから作れるようになりました。

 

今まではフレーム数が長いショットだと波形用テクスチャを沢山作らねばならずHDスペースを圧迫していましたが、H16からファイル1つで済むので凄い容量の節約になりますね!