H16 新機能 – Terrain 3


どうも篠島です。引き続きTerrain系ノードの説明をしたいと思います。Terrainノードによっては色んなフィールドを作るものがあります。

 

前回のマスク系のノードでも説明したとおり、あるTerrainノードで作られたmaskフィールドは赤く表示されます。 mask以外にも色々な名前のフィールドがつくられ、ノード適用後にそのノードが作成したマスクが赤色で表示されます。例を見ていきましょう。

 

HeightField Clip

このノードは名前の通り、ある一定の高さをクリップして平らにするものです。そしてクリップされた部分のマスクが作られ、平面になった部分が mesa フィールド、平面になった枠の部分が cliffs フィールドとなっています。このノードを適用すると、mesa フィールドからmaskフィールドが作成され赤く表示されます。Bindingsタブからそれぞれのデータをどのような名前で出力するか変更できます。Generate Mask from の所で、水平になった部分からマスクを作るのか、それとも枠の部分からマスクを作るのかを決められます。ちなみに HeightField Terrace も mesa と cliffs を作ります。

 

Terrainの底を水平にしてみた例。デフォルトで mesa フィールドがマスクとして出力されるので赤く表示される。

 

 

HeightField Visualize

作られたフィールドをこのノードによって色を付けて確認することが出来ます。このノードはランプを使って高さに応じた色を付けることが出来ます。Compute Rangeをクリックすると、現在のTerrainの形状に応じて一番低いところと高いところを自動的に計算してくれます。しかし、このままではマスクによって赤くなった色が残ってしまっています。

 

Terrainノードによって作られたマスクは自動的に色がつけられる(Tintされる)ので、Update Tinting の設定から Remove Tinting を選ぶと、赤くなった部分が無くなり、ランプの色が全て表示されます。

 

さて、ここで先程作った mesa と cliffs フィールドに色を付けて確認してみましょう。Layer という所で フィールド名を指定してやると、そのフィールドに指定した色がつきます。Layer3, 2, 1 とありますが、Layer3 が一番上、Layer 1 が一番下のレイヤーで、フォトショップのように上のレイヤーが下のレイヤーの色を上書きします。平たくなった mesa フィールドに水色を設定し、水のようにしてみました。cliffs フィールドは少ししか無いので分かりやすいように赤を指定してみました。

 

 

HeightField Erode

このノードは Terrain が何年も立って侵食して形状が変わるのをシミュレートすることができます。HeightField Erode を繋げて、再生ボタンを押せば自動的にシミュレーションが始まります。雨などによって地形が削られていくのがわかると思います。

さて、このノードには先ほど説明した HeightField Visualize の機能が含まれています。 さらに、出来上がった地形ごとに沢山のフィールドが作られているのが分かります。各それぞれのタブで侵食具合、降水量などのシミュレーションの設定をすることができるので、色々と試してみましょう!