Houdini 15.5からHoudini 16に移行した際に混乱しやすいノード、GroupSOPについて、4パートに分けて解説致します。
こちらの記事は、パート3の記事です。
前回の記事は、こちらよりご覧いただけます。
それでは、旧GroupSOPと比較しながら、Houdini16から新しく追加されたGroup関連ノードを見ていきましょう。
※Houdini 15.5から存在するGroupCopy、Group Paint、Group Transfarは省略します。
Houdini16では、旧GroupSOPがいくつかのSOPに分けられていますので、それぞれを解説します。こちらの記事ではそのうち4つのSOPを紹介します。
GroupSOP
TabメニューでGroupSOPを呼び出すと、GroupCreateSOPが表示されます。内容は変わりませんので、下記のGroup Create SOPをご覧ください。
Group by Range SOP
コンポーネントの番号順に、任意のルールに基づいてグルーピングします。例えば、Pointの番号順に、5つ飛ばして2つずつ選択した結果をグループにするといったことが行えます。
こちらは旧GroupSOPのCreateタブ > NumberタブのGroup by Rangeの機能を単独のノードにしたものです。旧GroupSOPと比較して、少しではありますが、より細かく設定できるようになっています。また、複数のグループを作成することができます。
以下の画像では、実際にポリゴンの順番に3つおきに選択する設定を行った例を紹介しています。
Group Combine SOP
複数のグループ同士の合成を行います。例えば、Group1とGroup2の共有部分のグルーピングが行えます。
こちらは、旧GroupSOPのCombineタブの機能を単独のノードにしたものです。このノードでも、複数のグループを作成可能です。
以下の画像では、実際にグループの合成を行った例を紹介しています。
Group Create SOP
GroupCreateSOPは、Houdini 16のTabメニューからGroupSOPを呼び出したときに、実際に作成されるノードです。
任意の番号のコンポーネントや、Viewport上で選択したコンポーネントをグルーピングできます。こちらは旧GroupSOPのCreateタブの機能を引き継いでいます。
旧GroupSOPのNumberタブで設定できていた、Group by RangeとGroup by Expressionは、それぞれ別のノードになっています。
Bounding、Normal、Edgesは、Group Create SOPで同様の設定が可能です。
以下の画像では、Group Create SOPで行える操作の例を紹介しています。
パート4の記事で、残りのSOPを紹介します。