Houdiniかんたんレシピ 12 ~ 古いObject Constraintを使う ~


~基本的すぎてあまり紹介されない、ちょっと便利なTips紹介~

『Houdiniかんたんレシピ』は、Houdiniを使っていく上で、基本的なことですが基本すぎてチュートリアル等で紹介されないような、ちょっとしたTipsや、ニッチな機能を紹介していくシリーズです。

かんたんレシピ第12回目は、古いObject Constraintを使う方法についてです。

 

Houdini16から、Object Constraintの手法が変わりました。
ここでのObject Constraintは、Motion Path(パスに沿って動かす)やLook At Object(任意のObjectの方向を向く)の事を指しています。

H16より前のバージョンでは、ノードのパラメータとして設定できていましたが、H16からはCHOPで設定するようになりました。
シェルフの ConstraintsタブのFollow Path等で自動的に設定が行え、より複雑に動かすことができるようになるという利点はあるものの、以前のものに比べて、必要な操作が多かったりCHOPネットワークノード等が増えてしまうといった点もあります。

実は、単にパラメータに表示されていないだけで、H16以降でも、以前のConstraintパラメータを使うことができます。

 

表示されていないパラメータを表示する方法

パスに沿わせたいオブジェクトのEdit Parameter Interface ウインドウを立ち上げます。

ここではまだ表示されていません。パラメータがInvisibleになっているからです。

Show Invisivle Parameters のチェックをONにします。

すると、見えていなかったパラメータがグレーアウトした状態で出現します。

見せたいパラメータのInvisibleのチェックを外します。
(ここでは、Look_AtからAuto-Bank factorまでのチェックを外しています。)

AcceptでEdit Parameter Interface ウインドウを閉じます。

これで、隠れていたパラメータを出すことができました。

後は以前の操作方法の通り、Path Objectにパスオブジェクトを指定することで、パスに沿って動かす事ができます。