Houdiniかんたんレシピ 18 ~ エラーファイルを読み込む ~


~基本的すぎてあまり紹介されない、ちょっと便利なTips紹介~

『Houdiniかんたんレシピ』は、Houdiniを使っていく上で、基本的なことですが、基本すぎてチュートリアル等で紹介されないような、ちょっとしたTipsやニッチな機能を紹介していくシリーズです。

今回はノードのエラーで読み込めない.hipファイルを読み込む方法について紹介致します。

何らかのノードを作成した時に、そのノードが原因でSegmentationFault等のエラーが出てHoudiniが強制終了してしまうことがあります。その時、運が良ければ、Houdiniは強制終了する前に$TEMP内にバックアップファイルを保管します。

※「$TEMP」はHoudiniが使用するテンポラリフォルダのことです。

しかしながら、このバックアップファイルも、エラーの出たノードが残っているために、読み込んだ直後にそのノードが原因で強制終了し、結果的に.hipファイルを読み込めないことがあります。

こちらでは、この.hipファイルを読み込む方法を紹介致します。

※こちらの方法は、あくまで一つのノードが原因の場合で強制終了する場合に有効な方法で、.hipファイル自体が壊れてしまった場合に復元したりするものではありません。

 

このような場合は、エラーの出るノードをCookさせないようにすることで問題を回避することができます。

まずはHoudiniを立ち上げて、ネットワークエディタペインのみの表示にします。
その状態でバックアップファイルを読み込むと、エラーの発生しているノードをCookせずにファイルを開くことができます。

あとは、その問題のノードのDisplayフラグをネットワークエディタ内で外すことで問題が無くなり、無事に.hipファイルを開くことができるはずです。

※無事に開くことができましたら、その.hipファイルを正式名称で保存し直すことをお忘れなく!