Houdiniかんたんレシピ 8 ~ Reference Copy(チャンネル参照) ~


~基本的すぎてあまり紹介されない、ちょっと便利なTips紹介~

『Houdiniかんたんレシピ』は、Houdiniを使っていく上で、基本的なことですが基本すぎてチュートリアル等で紹介されないような、ちょっとしたTipsや、ニッチな機能を紹介していくシリーズです。

今回は第八回目として、 Reference Copy(チャンネル参照)について紹介します。

 

HoudiniのReference Copy(チャンネル参照)は他のパラメータを参照する基本中の基本のExpressionでch()関数を使います。
よく使う関数なので、手で打つだけでなく簡単にメニューから作成する方法が用意されています。
それを簡単に紹介していきましょう。

簡単にReference Copyを作る時は、参照したい元パラメーターを右クリックして、Copy Parameter で一度キャッシュにコピーします。
次に、参照させたいパラメーターを右クリックして、Paste Relative References で自動的に元のパラメータを参照するch()関数が作られます。

Paste Relative References だと自ノードからの相対参照になります。

Paste Other > Paste Absolute Referencesだと、/ からの絶対参照になります。

ちなみに、
 Paste Value で元の数値がそのままコピーされます。
 Paste Expression/ChannelsでExpressionかキーフレームアニメーションチャンネルがコピーされます。

参照元と参照先の両方のパラメーターが見えているときは、パラメータを直接ドラッグ&ドロップすることでReference Copyを作ることができます。

1つや2つのパラメータを参照する時は、このように一つずつ参照すればいいのですがまとめてノードごと参照したい時は、Create Reference Copyを使うと、全てのパラメータをまとめて参照するノードがコピーされます。

おまけ
 chf()関数を使うことで、任意のフレーム数分タイムシフトさせたReference Copyを作ることができます。
 時間差のアニメーションを作る時に使うと便利です。

慣れてくると、より複雑なExpressionを作ることができるようになります。
Expressionが苦手な方もいるでしょうが、Houdiniを使う上で避けては通れないものです。
特に、今回やったパラメータの参照Expressionは基本中の基本なので必ず憶えておきましょう。