Houdini EngineがMaya2018(Windows)でロードされた際にクラッシュするのを回避する方法


こんにちは、篠島です。今回はHoudini EngineをWindows上のMaya2018でクラッシュさせずに読み込ませる方法の説明です。

 

Maya2018でHoudini Engineをロードしようとすると、その瞬間にMayaがクラッシュしてしまいます。これはHoudini EngineがMayaのプロセスの一部として実行されてしまい、ライブラリの衝突によってクラッシュしてしまっているそうです。そこで、Houdini EngineをMayaとは別のプロセスで動かす必要があります。

本来ならば、Maya内でHoudini Engine > Preferences… で下のようにNamed Pipeという設定をすることで、別のプロセスとして動かすことができるのです・・・・が、!

 

Maya2018にEngineをロードした瞬間にMayaがクラッシュして設定画面にすら行けないよ!ということで以下のMELコマンドを実行します。

optionVar -iv “houdiniEngineSessionType” 2 -iv “houdiniEngineSessionPipeCustom” 0;

このコマンドで先ほどのNamed Pipeの設定をしたことになります。そしてHoudini Engineをロードすると無事に読み込まれます。一度設定してしまえばその状態が維持されるのでコマンドを打つのは1回だけで大丈夫です。

 

ですが、このままだとMaya2018を終了した際に正常に終了できずにMayaがフリーズしてしまいます。一応シーンのセーブや作業は正常にできるのでこのまま使い続けるのもありですが、デイリービルドのHoudini 16.0.757 でこのバグが修正されていてMaya2018を正常に終了することができます。ですが、相変わらず上のMELコマンドを書いてEngineをロードしないといけないことには変わりありません。