Houdini17.0 新規・改良ノード一覧


2018年10月10日、SideFX社より Houdini17.0がリリースされました!

こちらのページでは、Houdini17.0と、17.0から新たに追加されたノード及び16.5から改良されたノードを紹介しています。

17.0から搭載された「Vellum機能」や、40個以上のノードが新たに追加された「SOP 新規編」、16.5から改良されたノードをまとめた「SOP 改良編」、新規ノードと改良されたノードをまとめた「DOP 新規・改良編」 、OBJ・CHOP・ROP・COPをまとめた「その他のノード」、として5つの記事を作成しました(2018年10月9日 現在)。

※また、「VOP&VEX 新規・改良編」を新たに作成しました(2018年10月11日 現在)。

これらの記事はページ下の「目次」より閲覧することができます。

Houdini17.0について

今回リリースしたHoudini17.0は、Vellumマルチソルバの搭載によるクロスの高速化や、改良されたWhite WaterソルバのFLIPソースシミュレーションとの整合性からなる水流の写実的な表現、さらにマテリアルをベースにした破砕ツールやコンストレイントネットワークの自動化による強力な物理シミュレーションなどが搭載されました。

その他にも、改良されたTerrainは高度な浸食ツールや、オブジェクトを効果的に景観に配置する階層的散布を搭載し、新UVツールでは布等の自動生成や効率的なUVレイアウトが提供されました。また、アニメーションワークフローの改良に加え全身の自動リギングをサポートするフルボディIKやフェイシャルオートリギングツールなども完備しました。

Houdini17.0 の新機能の詳細についてはこちらをご覧ください。

 

■Vellum 機能(Position Base Dynamics Soluver)

Houdini17.0から搭載されたVellumマルチソルバは、クロス、ヘア、ソフトボディ、粒子(Grain)などのエフェクトのシミュレーションを高速化させ統合することが出来ます。OpenCLを使用しているため高速に動作し、ほぼリアルタイムで使用することが出来ます。

また、SOPレベルでの操作が可能なため、DOPレベルでのシミュレーションだけで無くシーンに応じて柔軟に対応し、容易なセットアップとコントロールで制御することが出来ます。

その他に、アニメーションが付けられたモデルをHoudiniで読み込み、そのモデルに対しても Vellumを 用いたシミュレーションを割り当てることも可能です。

Clothを基にした、布の縫い付けのシミュレーションや、布が何層にも重なったClothシミュレーションを安定した挙動で実行することができ、布を引き裂く動作を表現することも可能です。

 

■17.0 新規追加されたSOPノード

Agent ROP、SOPを組み合わせたAgentのディスク書き出し用ノードからを始め、高密度なヘアカーブをポリゴンに変換するノードや、新たに追加されたHeight Fieldでは水の流れ、降水、熱の各浸食の種類ごとにノードが作成されます。

また、ジオメトリのポイントを計算するPoint Velocity、炎と煙の基となるシミュレーションのポイントを作成するPyro Source、RBDの破砕ツールなど多くのノードが搭載され、新UVツールのUV Auto SeamはGeometryからUVカットラインを検索し、UV Viewで表示することができます。

 

■16.5から改良されたSOPノード

17.0から、Twist ノードは Bendノードに格納され、 Blend Shapes 2.0では様々なAttributeをブレンドから、Volumeやボクセルのブレンドなどにも対応しています。

UV Flatten 2.0 は17.0新規ノードのUV AutoSeamを割り当てた後、2次元空間にUVを展開し、UV Layoutでは、効率的かつ緊密に空いたスペースがない状態でUVをアイランド表示することが可能です。また、White Water Source は従来より、少ない量のParticleを使用し、水しぶきのシミュレーションなども現実的に表現できるようになりました。

 

■17.0の新規ノードと16.5から改良されたDOPノード

新機能 POP Fieldは、パーティクル間にフォースを加え密度を制御することが可能です。また、DOPフィールドとSOPボリューム(VDB)を組み合わせて計算処理ができるマイクロソルバが搭載されました。Smoke Solver 2.0 では [Color] タブが追加され、16.5ではVolumeを使用したPyroシミュレーションは、17.0ではOpenVDBを使用することでシミュレーションのパフォーマンスが向上しました。

 

■その他のノード(OBJ、ROP、CHOP、COPの新規・改良編)

OBJでは、高密度のヘアカーブをポリゴンカードに変換し、ジオメトリとしてglTFシーンを読み込むことの出来るノードが追加されました。また、SOPレベルではなく、オブジェクトレベルでもTest Geometryを読み込むことが出来ます。CHOPでは、追加されたFBXファイルからチャンネルデータを読み込み、Channel VOPやTrimノードが改良されました。ROPでは、新たにglTFが搭載されアプリケーションによる3Dシーン及びモデルの効率的な伝送やロードをすることができます。また、Bake Hair Card Texturesノードが追加され、ヘアカードに使用するためのヘアテクスチャをレンダリングします。また、Alembicノードが改良されAlembicがレイヤー化されました。COPでは、一部のノードのアイコンが変更されました。

また、製品概要についてはこちらから参照ください。

目次

Vellum 機能

SOPおよびDOPに対応したVellumノードの一覧

SOP 新規編

17.0から新規追加されたノードの一覧

SOP 改良編

16.5から改良されたノードの一覧

DOP 新規・改良編

17.0から新規追加されたノード、16.5から改良されたノードのまとめ一覧

その他のノード

OBJ、ROP、CHOP、COPの新規・改良編

VOP&VEX(新規・改良編)

17.0から追加された新規ノード、VEX関数と、16.5から改良されたノードのまとめ一覧