今回もPOPのストリームについての話です。POP Streamについて説明してみます。
今回のサンプルファイルです。
POPstream.zip
POP Streamは既に存在するストリームから別のストリームを作ります。下の図ではPOP Locationで作られたストリームの一部を別のストリームにし、POP Colorによって色をつけています。
この時、下の図からも分かるように、特定のフレームでのパーティクル全体の数は5214個。stream_poplocation1の数も同様に5214個、stream_popstream1の数が510個。これが意味するところはPOP Streamによって作られたストリームは全く別のストリームという訳ではなく、あくまでオリジナルのPOP Locationで作られたストリームの一部という事です。
POP Streamのインプットを中クリックすると、Reference Streamと書いてあり、POP Locationまでの繋がっているラインが点線なのが分かると思います。これはその名の通り、POP Locationが作ったパーティクルを参照し、その一部を別グループとして処理しているだけなので、新しいパーティクルなどが作られる事はないのです。
ここで1つ実験をしてみます。同一のPOP Locationを2つMergeに繋げてみます。ここではネットワークが分かりやすいように間にNullを入れています。NullからPOP Locationまでのラインが点線ではなく、実線だという所に注目してください。そしてPOP Locationは毎フレームにパーティクルを1個だけ発生させるようにします。
するとどうなるかというと、POP SolverによってPOP Locationが2回計算されてしまいます。Geometry Spreadsheetを見ると明らかで、同一のPのポイントが2つあります。
なのでパーティクルのジェネレーター(POP Source、POP Location、POP Replicate)のアウトプットからは必ず一本の実線がPOP Solverに入るようにしてください。でないと2回計算されてしまいます。