POPの基礎4 ForceとDragの違い


今回はPOP ForceとPOP Dragの違いについて説明しようと思います。Dragの種類としては POP Drag、POP Wind、POP Fan Coreがあります。Dragというと速度を遅くするというイメージがありますが、Houdiniでは特定のVelocityにマッチするという意味があります。

今回のサンプルファイルです。
ForceDrag.zip

POP Forceは基本的にforceアトリビュートを作ります。そしてPOP Solverによりforceアトリビュートが処理され、Velocityに追加されます。つまり、POP Forceは常にVelocityを増加させ、際限なく値が大きくなっていきます。

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それに対し、Drag系のノードはターゲットとなるVelocityを設定し、その値に徐々に達する様にVelocityを計算してくれます。これらのノードは targetv と airresist アトリビュートを作ります。Air Resistという名前から値が大きいと抵抗力が大きくなり速度遅くなるのかな?という印象を受けますが、実はairresistの値が大きいほど、targetvに達する速度が早まります。airresistが0だと、まったく影響を及ぼしません。

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試しにパーティクルを2つ作り、左側にPOP Force、右側にPOP Dragを繋げてみました。見て分かる通り、Forceはどんどん速度が上昇するのに対し、Dragの方はターゲットとなるVelocityに達するとその速度をキープします。Selection_438

ForceDrag

POP DragとPOP Windは実はほとんど同じ機能を持っていて、POP Windの方はNoiseによってランダムな動きをつけることが出来ます。NoiseのAmpliutdeが0ならば、POP WindはPOP Dragと全く同じです。

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