SOP 改良編


Houdini16.5から改良されたノードを紹介しています。

一覧画像では、UVツールやVDBノードをグループごとに色分けし、改良されたノードをまとめて確認することができます。ノード毎の改良された箇所は、画像で比較出来るように16.5と17.0の両方を掲載しています。(2018年10月9日 現在)

また、各ノードはSideFX社のドキュメントにリンクしているため、ノードのタイトルをクリックするとSideFX社のドキュメントにアクセスすることが出来ます。

Add Geometry node

点またはポリゴンを作成するか、点またはポリゴンを入力に追加します。

Extract all pointsの追加

Extract pointsについて

ポイントエクスプレッションと組み合わせて使用​​すると、別のオペレーションから特定のポイントを抽出するのに役立ちます。Addノードに [Extract all points] が格納され、17.0からExtract all pointsとしてノードを表示することができます。

Agent Clip 2.0 geometry node

エージェントプリミティブに新規のクリップを追加します。

これにより、スケルトンを駆動する定義されたエージェントプリミティブにアニメーションクリップが追加されます。 パラメータが改良されました。

17.0 : Clip Previewのチェックボックス及びLocomotion Settingsの追加
16.5

Bend Geometry node

湾曲や先端の形状を徐々に鋭利にしたり、押し潰す/引き伸ばす、捻りなどの形状の変形を適用します。

17.0より、Twist Geometry node が Bend に格納されました。

17.016.5

Blend Shapes 2.0 geometry node

同一トポロジを持つシェイプ間の3D変形を計算します。

ブレンドシェイプは、各入力チャンネルの平均ウェイトを使用して入力間をブレンドすることができます。また、シェイプ間のポイントの色やテクスチャの座標などを補間します。

17.016.5

Deform (Bone Deform) Geometry node

ボーンから作成されたキャプチャアトリビュートを使用して、動きに応じてジオメトリを変形します。

Bone Deformノードは、Bone Captureノード(Bone Capture、Bone Capture Proximity、Bone Capture Biharmonic)と連携してジオメトリを変形させます。ボーンが動くと、このノードはポイントウェイトに従ってジオメトリ上のポイントを置き換えます。 パラメータの改良①skinning Methodの追加

17.016.5

Edit Geometry node

ポイント、エッジ、または面をインタラクティブに編集します。
17.0よりSoftSettingタブ内に、[Distance Metric] , [Distance Attribute] , [Lead Point Attribute]が追加されました。

①Distance Metric(距離メトリック)ソフト半径が参照する点同士の距離の測定方法

②Distance Attribute(距離に関してのアトリビュート)Distance Metricがアトリビュートである場合、これは、グループの各ポイントが変換される量を変更する値を含むポイントアトリビュートを指定します。

③Lead Point Attribute(リードポイントアトリビュート)Distance MetricをAttributeとして、Lead Normalに沿って平行移動がTrueの場合、法線のポイントインデックスを含むポイントアトリビュートを指定します。

HeightField Erode 2.0 geometry node

より現実的な地形を作成するために、時間(フレーム)にわたる熱および水圧の侵食を計算します。

このノードは、降雨と土壌の侵食性とエントレインメント率(同調化)を変数として使用し、浸食と堆積物の堆積をシミュレートします。 16.5の、[Erosion]と[Precipitation]と[Debris]が17.0で[Main]、[Advanced]に変わりました。①Freeze at Frameの追加。②Advanced の追加。

17.016.5

Retime Geometry node

時間依存の入力ジオメトリをリタイムします。16.5のTime Blendは、17.0では Retime に格納されました。

17.016.5

Trail geometry node

ポイントの後方にTrailを作成します。

Trail オペレーションは、入力オペレーションを取得し、過去の数フレーム及び入力オペレーションの各ポイントのTrailを作成し、様々な方法でTrailを接続します。 ①17.0より、[Compute Acceleration]と[Acceleration Attribute]が追加されました。

Triangulate 2D 2.0 geometry node

ポイントを接続し、調整された三角ポリゴンを形成します。

Triangulate 2Dは入力ジオメトリ内の2Dポイントを接続して、可能な限り(鋭角な角度を回避して)”良い形状”の2D三角形メッシュを作成します。

複数のParameterが改良されました。

16.5ではタブで管理された[Constraints]、[Outside Removal]、[Refinement] は17.0では右下画像のように、デフォルトで展開され [Constraints] に関してはチェックボックスも追加されました。

17.016.5

UV Layout geometry node

一部のエリアにUVアイランドを効率的にパックすることが出来ます。これは、UVアイランドの平行移動と均一スケーリングによって実行されます。
パラメータ内部が大幅に改良されています。

①Override > Connectivity、Target Assignment、Variable Scaling、Projection Offset が追加されました。

②Targetsが追加されました。

③Island Stackingが追加されました。

④Output Groups and Attributesが追加されました。

その他にも、いくつかのパラメータが改良されています。

17.0

UV Flatten 2.0 geometry node

3Dジオメトリからテクスチャ空間に平坦化されたピースを作成します。フラットに表現されたモデルは、ジオメトリの各頂点上のアトリビュート(通常はuv)にUV座標として格納されます
パラメータが追加されました。

①Flattening Constraints > Rectify Groupの追加

②Layout Constraints > Rectify Groupの追加。

17.016.5

Voronoi Fracture 2.0 geometry node

入力セルポイント周辺のボロノイフラクチャを実行することで、入力ジオメトリを破砕します。

Voronoi Fracture SOPは、破砕するメッシュと各ボロノイセルを構築するポイント群の2つの入力を取得します。これらのポイントはScatter SOPまたはVolume SOPから生成されます。また、ポイントのソースがあれば動作させることができます。 パラメータが大幅に改良されました。

①タブでの括りが解除されました。

17.016.5

Whitewater Source geometry node

ホワイトウォーターシミュレーションでソースとして使用されるエミッションパーティクルと体積を生成します。

該当する各パーティクルの最大確率を選択し、複数の条件下で入力粒子および体積を分析することによって放出確率を計算します。

入力端子とパラメータが変更されました。

17.016.5

VDB Geometry node

1つまたは複数の中身が空または均一のVDBボリュームプリミティブを作成します。

VDB SOPの挙動に関して改良されました。ここでは、例として既存のシーンにVDBを接続しました。17.0のVDB SOPは別のノードに接続すると、[Voxel Size]は無効化されました。

VDB Clip geometry node

バウンディングボックスまたは別のVDBをマスクとしてVDBボリュームプリミティブをクリップします。

2番目の入力で与えられた、ジオメトリのバウンディングボックスの外側にあるVDBボリュームプリミティブからボクセルを削除(または非アクティブ化)することが可能です。 [Clip To]が作成され、各々異なるメニューが表示されます。

17.016.5

Convert VDB Points geometry node

ポイントクラウドをVDBポイントプリミティブに変換します。VDBポイントプリミティブからポイントクラウドへの変換にも対応しています。取得したプリミティブは、空間的に近い点に配置するようにポイントを並べ替えます。
17.0
16.5

VDB Project Non-Divergent geometry node

Vector VDBからの発散を除去します。

これは、パーティクルの生成を制限するためにフローフィールドを修正し、より現実的なフローを作成する時に使用できます。

17.016.5

VDB to Spheres geometry node

VDBボリュームを適応サイズの球体で満たします。

凹型ポリゴンを球体の合成物に変換するとシミュレーション時間が大幅に短縮されるため、RBDシミュレーションのプロキシジオメトリを生成する際に役立ちます。 17.0より、パラメータ左側にチェックボックスが作成され、新たに[Min Spheres]とScatter Pointsから[Point Count]に変更されました。

17.016.5

VDB Points Group geometry node

VDBポイントプリミティブ内のポイントのグループSOPとして機能します。加えて、これらの内部グループを操作することもできます。
新たに、[Delete]タブが追加されました。[Create]、[Viewport]には変更ありません。

17.016.5